復活の村
そうしてたどり着いた池は前回と同じように腐敗臭を放っていた。


この中にヒトミの体を入れなければならないのかと思うと不愉快な気分になるが、それをグッと押し込める。


父親と母親が池のギリギリのバショに立ち、ヒトミの体をそーっと、壊れ物を扱うように行けに浮かべた。


ヒトミの体は水の上に浮かび、ゆらゆらと揺れて中央へと流されていく。


風もないのにどうして移動していくんだろう?


不思議に思いながらその光景を見つめていると、ヒトミの体が中央に来た瞬間、池の中から誰かに引っ張られたようにヒトミの体が沈んだのだ。


「ヒトミ!」


咄嗟に叫び超えを上げて助けに向かおうとしていまう。
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