お前は俺の指示に従え〜意地悪な外科医との契約結婚
第六章 俺の側にいるって言うに決まってる、なあ、梨花
「じゃ、梨花帰るぞ」

「おい、最上、まだ梨花ちゃんの返事聞いてないぞ」

「俺の側にいるって言うに決まってる、なあ、梨花」

私は思わず「はい」と返事をしていた。

「梨花ちゃん、本当に最上に着いて行っていいのか」

最上さんが横から口を出す。

「梨花、帰るぞ」

そして、私を抱き抱えた。

「しっかり、捕まっていろ」

私は最上さんの首に手を回し、ギュッと抱きついた。

車で最上さんのマンションに着いた。

部屋のソファに座らされて「足、見せろ」そう言って、最上さんは私の足を診察した。

テーピングをして足を冷やしてくれた。

「絶対安静だ、もう動くな」

「はい」

最上さんに怒鳴られて、本当にやな奴って前は思ったけど、今は一緒にいることが出来て嬉しいと思ってる自分がいた。

でも、やっぱり元彼女の事は気になる、いつ離婚されてもおかしくないから、最上さんの側にいていいのは誰ですか?

ねえ、最上さん、あなたは私をどう思っているのですか?

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