私、夢を叶えますっ!
「大丈夫っ?」
そう言って私の元に駆けよってくれた天使サン。
「あっ、はっはぃ・・・刺激が強すぎで・・・
すみません・・・天使サンっ!
あぁぁ~、と言うかありがとうございましたっ!」
どんな魔法を使ったかは分からないけど、
とにかく圭に合わせてくれた天使サンにお礼を言った。
「クックック・・天使サンって・・・?私?」
と笑いを堪えながら言う天使サン。
(私っ、慌てて天使サンって呼んじゃったょ~)
「あっ、すいません・・・勝手に呼んじゃって。
でも、何度も助けてもらったり、圭に会わせてもらって、
私にとってあなたは天使みたいだったので・・・」
私がそう言うと、天使サンは
「私は、咲(サキ)、藤堂咲だよ。あなたは、唯ちゃんねっ。
さっき圭に言ってたの聞こえてたからっ。
よろしくねっ。」
そう言って天使サン・・・改め咲ちゃんは私に右手を差し出した。