私、夢を叶えますっ!

とにかく、シャワーを浴びて、朝食を食べて自分なりにメイクを頑張ってみた。

案外私は器用な方なのか、結構上手に仕上がった化粧。


(ぅん、昨日とあんまり大差ないっ。

初にしては上出来でしょっ!)


コンコンッ


「ゆい、大丈夫?出来た?」


愛ちゃんはこうやって、何だかんだ言っても私の事を気に掛けてくれるいい子なんだょ。

「ぅんっ、何とかねっ。ありがと。

ってか、ホントありがと。今日私に付き合ってくれて。

海斗クンともデートあったりとかしたんじゃないのっ?」

と私。


「海斗は、いいのいいのっ。土日でクラブの遠征だしね。

とにかく、前にも言ったけどこれは私のためでもあるんだって。

だから、気にしないでょ。ねっ。」

と愛ちゃん。


「ぅん。今日はよろしくお願いします。」


冗談半分に言って、頭を下げた私に、愛ちゃんは


「宜しい。私の事をお師匠様とお呼びなさいっ。」

なんて、笑って言ってるし。


(なんか、こういうのもいいな。)

そう思った私。

< 111 / 216 >

この作品をシェア

pagetop