私、夢を叶えますっ!
とにかく、シャワーを浴びて、朝食を食べて自分なりにメイクを頑張ってみた。
案外私は器用な方なのか、結構上手に仕上がった化粧。
(ぅん、昨日とあんまり大差ないっ。
初にしては上出来でしょっ!)
コンコンッ
「ゆい、大丈夫?出来た?」
愛ちゃんはこうやって、何だかんだ言っても私の事を気に掛けてくれるいい子なんだょ。
「ぅんっ、何とかねっ。ありがと。
ってか、ホントありがと。今日私に付き合ってくれて。
海斗クンともデートあったりとかしたんじゃないのっ?」
と私。
「海斗は、いいのいいのっ。土日でクラブの遠征だしね。
とにかく、前にも言ったけどこれは私のためでもあるんだって。
だから、気にしないでょ。ねっ。」
と愛ちゃん。
「ぅん。今日はよろしくお願いします。」
冗談半分に言って、頭を下げた私に、愛ちゃんは
「宜しい。私の事をお師匠様とお呼びなさいっ。」
なんて、笑って言ってるし。
(なんか、こういうのもいいな。)
そう思った私。