私、夢を叶えますっ!

自分の大声にびっくりした様子の先生は、


「あっ、ごめんなさい、大きな声を出してしまって・・・

でも、椎名サン。『東京行き』は進路ではないわょ。」

と先生。


「どうしてですか?私は自分の将来を考えた時、これが今浮かんだんです。

勉強もしたくないのに、大学に行く気はないし、

働くにしても、私はやりたい事を見つけたからしばられたくない。

今、私が一番したいこと、それが東京へ行く事なんです。」


と私は想いを先生にぶつけた。


先生は、頭を左右に振り、「はぁ」とため息をついてから、


「それについては、あなたのご両親とお話させていただきます。

都合が良い日にちを聞いておいてください。

家庭訪問させていただきたいので。

そうお伝えくださいね。」

先生はそう言った。


話はそこで終わったので、私は家へ急いだ。


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