私、夢を叶えますっ!
コンコンッ
部屋のドアがノックされて、愛ちゃんから借りたZENのCDの音量を下げる。
♪~~♪~~
「ゆ~い。あぁ、この曲いいょねぇ。圭の書く歌詞が泣けてくるぅ。
私も大スキッ・・・ってか、
どうしちゃったの急にZENのことばっかりになっちゃって・・・」
と愛ちゃん。
どうしちゃったんだろぅ・・・ホントに。
あの夜から、寝ても冷めてもZENのこと、イヤもっと言えば圭のことが頭から離れない。
「まぁ、いいやっ。私は最高に嬉しいょっ!
ゆいがようやく誰かに興味を持ったんだもんねっ。
しかも、それが私も大好きなZENとくれば
問題ないっしょっ!」
とあまり私の変化を気にしてない様子の愛ちゃん。