私、夢を叶えますっ!
愛ちゃんは慣れた手つきでドンドン私の顔に色んなものを付けていく。
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「ハイッ出来上がりっ!」
得意げの愛ちゃんの顔から、私は鏡のほうへ向き直る。
「えっ・・・・・」
これが・・・私?
そこには、今まで鏡では見た事のない私が居た。
朝あったクマだって、見事に隠れてるだけじゃなくて、
目の周りのアイシャドウから、ほのかなピンク色の
頬、綺麗にカールされ、長く伸ばされた睫毛。
唇は、キラキラしててプリプリ感満点っ!
「これが・・・わた・・し・?」
今まで見た事のない自分自身にドキドキしながら、言う。
「そだよ。
ゆい、めちゃくちゃ可愛いょっ!」
横で嬉しそうに微笑む愛ちゃん。
「ありがとぅ~愛ちゃんっ!」
そう言ってギュって抱きついた私。