私、夢を叶えますっ!
「あっ、ごめんねっ。驚かすつもりは無かったんだけど、
こんな路地でしゃがみ込んでたから、気になってしまって・・・」
と困ったように、眉毛の辺りを指でポリポリ掻きながら言うのは、
帽子を深く被って、サングラスをかけた男の人だった。
「あっ、すっすみません・・・
少し気分が悪くなってしまって、あっでも
妹がもうすぐ戻ってくれると思うから、大丈夫です。
ご心配おかけしましたっ・・・!!」
そう言い慌てて立ち上がって、おじぎした私に、
クラッ
立ちくらみってやつ・・・が襲った。