私、夢を叶えますっ!
「えぇーっ!ゆい、名前も聞いてないのぉ。
あ~ぁ、終わったね、この恋は・・・」
としんみり言う愛ちゃん。
(おぃおぃ、終わったっていうか、
始めようとも思ってないから・・・・
ってか、この恋って・・・どんだけ飛躍するんだこの子は・・・)
「あっ!こんなところでチンタラしてる場合じゃなかったぁ。
ZENと同じ空気が吸えなくなるぅっ!
良いっ、ゆい。
気合入れていくよっ。今度は倒れないでよ。」
そう言った愛ちゃんの目にはメラメラと燃え上がる炎が見えた気がしたよ。
(よしっ、大丈夫だっ。
気合十分。心の準備十分。いざ出陣っ!)
私たちは再び会場へと向かった。