幼なじみの彼女
アイスクリーム
教室に戻ると当番を任せっきりだった正樹がご立腹だった。
「なんだよ、くそー。お前ら女の子と回りやがって!」
俺だって俺だって。と言う正樹に苺が、
「あ、アイス下さい」
なんて言うと喜んでいた。
単純だな、おい。
「苺。お前、また食べるのかよ…」
「だって…」
「ちゃんと座って食えよ」
「はーい」
苺はそう口にすると、友達の由香ちゃんと教室の喫茶スペースになっている椅子に腰掛けた。