幼なじみの彼女
エピローグ
帰り道。
明日も引き続き文化祭のため、早めに片付けも終わって。結局、苺達は片付けが終わるのを待っていて一緒に帰ることとなる。
「あ、昔ここでよく遊んだよね!」
「……あぁ」
近所の公園の横を通ると、苺が目を輝かせながら中のブランコを指をさした。
「懐かしいなぁ」
「だな」
「……」
「……」
「ねぇ、その時にした約束って覚えてる?」
「……知らね」
「ほら!えーっと、その。えっと、け、結婚しましょう とかぁ」
「はぁ?」
「そっか、そうだよね。子供の頃の話だもんね!覚えてる方が凄いよね!」
なんて、あきらかにショックを受けている苺が、声のトーンを無理矢理上げる。
ホント、コイツ分かりやすいよな。
「でも案外マジになるかもな」
そう言って視線を落とせば、目を真ん丸にする苺がいて――。