ユメミルハチミツコ~意地悪上司と秘密の関係!?~
「調べものって、また……アイツ?」
「え、違う!違う!部長だよ」
「そっか、アイツじゃなくて良かったねー!」
「あはは」
「顔はイイんだけどねー、顔は!!」
「あはは」
「教育係が決まった時、誰もがココロちゃんを羨ましがったもんねぇ」
「あはは、そうだったっけ?」
「で、次の日には誰もが自分じゃなくて良かったって思ったという」
「えー、ひどい」
「でも……私も怒鳴られてみたいかも、なんて」
「あはは」
「いつでも愚痴聞くからさ。また飲み行こうね!」
「うん!」
サキちゃんに手を振ろうと右手をあげたところで――
「お前の同期の話は、俺の悪口しか無いのか?」
「わーーー!!そ、相馬先輩!!!」
「ぎゃーーー!!!」
私とサキちゃんの叫び声がフロアに響き渡った。