ユメミルハチミツコ~意地悪上司と秘密の関係!?~
「……でも、ほんと何しに来たんです?」
なんとなく答えが分かっていたって、聞かずにはいられない。
「監視だよ。俺にはお前を教育する義務がある」
「義務ですか」
「お前は入社3日後に社内で迷子となり、部署に戻れなくなり」
「もう覚えました」
「その3日後に、社長の大事な取引きのお茶の葉っぱを大量に……」
「はいはい、その節は大変申し訳ありませんでした!!」
相馬先輩は、あたしの教育係でもあり、一緒に入社した女の子が最初は羨む位のイケメンで。
なんだかんだで、いつも私の事を疑って(心配して)、見張って(見守ってくれて)いる。
「自分の仕事が終わってないのに、他の仕事をホイホイ引き受けるんじゃない」
「……はーい」
「ったく。誰にでもいい顔するな」
そう言って資料室へ足を向ける。
「もしかして、一緒に行ってくれるんですか?」
「当たり前だろ」
「もー先輩のストーカー」
「お前、怒鳴られたいのか?」
「ひぃっっ、、すみません」
口元を緩ませれば、先輩の鋭い目が一段と光った。