無理、俺にして
「ゆめちゃんが、オリのことを好きなのは知ってる」

「……」

「でも、俺だってずっとゆめちゃんが好きだ!!」

「!?」

「俺、もう決めたから!!」


両肩をガシッとつかんでまっすぐ私の目を見る。
弱々しいあっくんの表情なんてもうどこにもない。


「俺が一方的に好きでいる。諦めるなんて無理。決まり。決めた」

「……あっく「好き」


ああもう。

何も言わせてくれなくなっちゃった。


「ずっと好き」


真面目な顔して、ずっとそればっかり。

ゆめちゃんには拒否権なんてないよって言われてるみたいだ。


「……っ、う、うん」


やっぱりあっくんはずるい。
うなずく選択肢しか与えてくれなかった。


「よし!! 反省会、終わり!!」


それでも、こんな笑顔を向けられたら、
つられずにいられる訳ないよ。


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