無理、俺にして
俺にして
*ゆめside*
振替休日。
駅前広場で、変じゃないかなと前髪を触っていた。
ポケットに入れているスマホが小刻みに揺れて、見れば折原くんの名前が表示されている。
急いで画面をタップして耳にスマホを当てた。
「もしもしっ」
『ゆめ、今どこ?』
「えへへへ……」
電話越しの折原くんの声も大好き。
私はついに、あの折原くんとお付き合いすることができたんだけど。
家に帰ってやっぱり夢だったんじゃないかと青ざめて
『ちゃんと好きだから』
そう送られてきた折原くんのメッセージも見返して、そのたびに安心する。
ちゃんとスクショも撮ってある。
昨日なんて、私が寝るまでずっと通話をつなげてくれていた。
……今更、いびきをかいていなかったか不安になる。
――プツッ
「!?」
「おーい、そこの恋する女子」
「!?」
突然切れた電話にびっくり。
突然現れた折原くんに二度びっくり。
振替休日。
駅前広場で、変じゃないかなと前髪を触っていた。
ポケットに入れているスマホが小刻みに揺れて、見れば折原くんの名前が表示されている。
急いで画面をタップして耳にスマホを当てた。
「もしもしっ」
『ゆめ、今どこ?』
「えへへへ……」
電話越しの折原くんの声も大好き。
私はついに、あの折原くんとお付き合いすることができたんだけど。
家に帰ってやっぱり夢だったんじゃないかと青ざめて
『ちゃんと好きだから』
そう送られてきた折原くんのメッセージも見返して、そのたびに安心する。
ちゃんとスクショも撮ってある。
昨日なんて、私が寝るまでずっと通話をつなげてくれていた。
……今更、いびきをかいていなかったか不安になる。
――プツッ
「!?」
「おーい、そこの恋する女子」
「!?」
突然切れた電話にびっくり。
突然現れた折原くんに二度びっくり。