無理、俺にして

私に折原くんのこと考えて欲しくなくて、

折原くんと仲良くなって欲しくない……

これは、もしかして。


「あっくん、やきもち妬いてる……!?」

「ええっ!??」


私の言葉に、あっくんがついに顔を上げた。
その顔は私の想像以上に真っ赤になってて、ひどく焦っている様子だった。


「そっ、そうだよ、やきもち!! ゆめちゃん、意味わかる!?」


むっ。


「失礼だけど、私だってそれくらいわかるよっ!!」


さっきのあっくんじゃないけど、私も相当口をとがらせていると思う。
どれだけ子供扱いしたら気が済むのよ、あっくん。


「だから、幼なじみの私をとられたくないんでしょ?」

「う、まあ……」

「あっくんが一番私の事知ってたのに、そのポジションを折原くんにとられたくないんでしょ?」

「……うん?」

「でも私だってもう子供じゃないんだから、幼なじみ離れだってするし、お、折原くんと色々あるし……!!」


子供扱いするあっくんに対してむっとしたせいで、つい屋上でのことを口走りそうになる。

思い出すだけでも熱くて甘くて、意識がとろっとしてしまうのを必死で我慢。

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