龍臣先輩は今日も意地悪
【咲結side】
「――どういう状況ですか?これ」
「敵を倒すにはまず味方から?みたいな?」
「…意味わかんないんで絶対使い方間違ってますよ、ソレ」
いつも通りの放課後の図書室。
当番だから来ただけで、それ以外はいつもと何も変わらない景色なのにただ一つ、カウンター横に椅子を持ってきて座るエリカ先輩だけが異質な存在だった。
「ウケル、やめてよバカバレるじゃん」
きらびやかな明るい茶髪、見ててひやひやするほど短いスカート丈
そしてどこからか放たれるキラキラのオーラ。
それらすべて…というか、エリカ先輩という人が図書室という空間にミスマッチすぎる。
「お?なんで田宮いんの?」
「あ、やっときたナツキ。遅いよ」
「遅いよじゃねえわ約束してねえんだわ」
ふらっと現れたのは龍臣先輩。
HRの後すぐに荷物だけ置きにきた龍臣先輩は先生に呼び出しを食らって職員室に行っていたんだ。
「咲結ごめん待たせて。いやあセンセー話長くてさ。で?YOUは何しに図書室へ?」
龍臣先輩が出て行ったのとほぼ入れ替わりで現れたのがエリカ先輩。
彼女は私にも図書室にも特に何か用事があるわけでもなくいらしく、ただ隣に座っていた。
「――どういう状況ですか?これ」
「敵を倒すにはまず味方から?みたいな?」
「…意味わかんないんで絶対使い方間違ってますよ、ソレ」
いつも通りの放課後の図書室。
当番だから来ただけで、それ以外はいつもと何も変わらない景色なのにただ一つ、カウンター横に椅子を持ってきて座るエリカ先輩だけが異質な存在だった。
「ウケル、やめてよバカバレるじゃん」
きらびやかな明るい茶髪、見ててひやひやするほど短いスカート丈
そしてどこからか放たれるキラキラのオーラ。
それらすべて…というか、エリカ先輩という人が図書室という空間にミスマッチすぎる。
「お?なんで田宮いんの?」
「あ、やっときたナツキ。遅いよ」
「遅いよじゃねえわ約束してねえんだわ」
ふらっと現れたのは龍臣先輩。
HRの後すぐに荷物だけ置きにきた龍臣先輩は先生に呼び出しを食らって職員室に行っていたんだ。
「咲結ごめん待たせて。いやあセンセー話長くてさ。で?YOUは何しに図書室へ?」
龍臣先輩が出て行ったのとほぼ入れ替わりで現れたのがエリカ先輩。
彼女は私にも図書室にも特に何か用事があるわけでもなくいらしく、ただ隣に座っていた。