龍臣先輩は今日も意地悪
「まああたしは普通にナツキが名前だと思ってたからナツキ呼びなんだけどね。あと下の名前のほうが文字数多い」
「あぁ、確かに」
その点においては私も最初思ってたところだ。
ナツキ、タツオミ。
ぱっと呼ぶならナツキのほうが短いし呼びやすいかもしれない
「いやあナツキと付き合った時の恋奈の勝ち誇った顔、今でも思い出すとトリハダ」
「…顔に似合わず結構やり手なんですね、水森先輩」
「その点に関してはねえ?あたしはなんとも?ねぇナツキ」
「うっせえ元カノのハナシ振るな、気まずいじゃん」
龍臣先輩水森先輩の話になった途端つまらなそうにスマホをいじりだした。
…確かに、私も遥輝の話されても対応に困るからな。
「俺には咲結いるからもういいだろ昔話」
「ちょっと待って付き合ってないでしょ?何その彼氏感出してくる感じ?」
「いや田宮もそろそろ飽きたろ、 “ 俺のこと大好きごっこ ” 」
「飽きないよ、あんたのファンの反応もサユちゃんの反応も楽しい」
「………え?」
俺のこと大好きごっこ?
「あ、わり。口滑った」
「絶対わざとじゃんその顔。クズだな~なんでこんなのがモテるんだか。」