永遠の空



走って廊下の角を曲がろとした時


ドンッ!!!!!!!


誰かにぶつかってしまい
あたしはその場に座り込んだ。


『いたた…』


『おい。咲大丈夫か!?』


聞き覚えのある声がして
あたしは顔を上げた。

するとそこには拓矢と
可愛らしい女の子。


ズキッと自分でも胸が
苦しくなったのが分かった。


隣の女の子は誰?

彼女?


涙がこぼれそうに
なったけど必死でこらえた。


『咲?』

何も言わないあたしを
不思議に思って声をかけて
くれる拓矢。


でも今拓矢の顔を見ると
きっと泣いちゃう。


あたしは『バイバイ』
とだけ小さな声で言って
走って拓矢の元を去った。



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