幼なじみの一途な狂愛
どうして乙哉は……
“好き”と、こんなに面と向かってはっきり言えるのだろう。
私は、たったその一言が言えずにいるのに━━━━━
「乙哉」
「んー?」
「恥ずかしくないの?」
「何が?」
「“可愛い”って言ったり、その…“好き”って言ったり……」
「恥ずかしくない」
「そ、そうなんだ」
「だって、ほんとのことだし。
それに俺は、嘘は嫌いだ!」
いつになく、真剣な乙哉。
「私は、恥ずかしい…」
「うん、わかってるよ?
そうゆうところも、可愛い~!」
頭を撫でてくる、乙哉。
「乙哉」
「ん?なぁに?」
「私ね……?」
「ん?」
「乙哉が」
「うん」
「━━━━っす…!!」
~~~~~♪♪♪
乙哉のスマホが、鳴り響く。
「あ、ごめんね!
…………スグルだ!
もしもし?」
スマホを耳に当て、窓際に移動する乙哉。
「…うん、うん。
━━━━━は?瑛茉が?」
えま…?
…………って、誰?
「は?やだよ!」
誰!?
「行かねぇよ!」
誰!!?
「当たり前だろ!?」
“気づいた時には、手遅れってことあるからね”
「やめて!!!」
「え…!!?梨々?」
「行かないで!!」
乙哉にしがみつく、梨々香。
「ちょっ…どうした?」
「お願い!!」
乙哉を見上げ、懇願する。
「落ち着け、梨々!!」
「乙哉、私を一人にしないって言ったじゃん!!」
「わかったから!」
「嘘、嫌いなんでしょ!!?
だったら、行かないで!!!」
「うん、行かないよ!!何処にも行かない!!
だから、大丈夫だよ?」
「ほ、ほんと……?」
「うん、行かないよ」
ゆっくり梨々香の頭を撫でる、乙哉。
「良かっ…た…」
しがみついていた手を離し、安心したように呟くとその場にへたりこんだ。
「梨々、どうしたの?」
乙哉もしゃがんで、梨々香の顔を覗き込んだ。
「………」
「ん?梨々、言って?」
「………き、なの…」
「ん?」
「好きなの!!乙哉!!」
乙哉を真っ直ぐ見て言う、梨々香。
「え……」
乙哉の目が、見開かれる。
「私、乙哉が好き!!
私を、乙哉の恋人にして?」
そしてもう一度、はっきり言い放った。
「俺の恋人になってくれるの?」
「うん、なりたい!」
「うん!俺も!梨々の恋人になりたい!!」
乙哉はそのまま両足で梨々香を挟み、頬を包み込んだ。
「梨々、キス…したい…な……」
“好き”と、こんなに面と向かってはっきり言えるのだろう。
私は、たったその一言が言えずにいるのに━━━━━
「乙哉」
「んー?」
「恥ずかしくないの?」
「何が?」
「“可愛い”って言ったり、その…“好き”って言ったり……」
「恥ずかしくない」
「そ、そうなんだ」
「だって、ほんとのことだし。
それに俺は、嘘は嫌いだ!」
いつになく、真剣な乙哉。
「私は、恥ずかしい…」
「うん、わかってるよ?
そうゆうところも、可愛い~!」
頭を撫でてくる、乙哉。
「乙哉」
「ん?なぁに?」
「私ね……?」
「ん?」
「乙哉が」
「うん」
「━━━━っす…!!」
~~~~~♪♪♪
乙哉のスマホが、鳴り響く。
「あ、ごめんね!
…………スグルだ!
もしもし?」
スマホを耳に当て、窓際に移動する乙哉。
「…うん、うん。
━━━━━は?瑛茉が?」
えま…?
…………って、誰?
「は?やだよ!」
誰!?
「行かねぇよ!」
誰!!?
「当たり前だろ!?」
“気づいた時には、手遅れってことあるからね”
「やめて!!!」
「え…!!?梨々?」
「行かないで!!」
乙哉にしがみつく、梨々香。
「ちょっ…どうした?」
「お願い!!」
乙哉を見上げ、懇願する。
「落ち着け、梨々!!」
「乙哉、私を一人にしないって言ったじゃん!!」
「わかったから!」
「嘘、嫌いなんでしょ!!?
だったら、行かないで!!!」
「うん、行かないよ!!何処にも行かない!!
だから、大丈夫だよ?」
「ほ、ほんと……?」
「うん、行かないよ」
ゆっくり梨々香の頭を撫でる、乙哉。
「良かっ…た…」
しがみついていた手を離し、安心したように呟くとその場にへたりこんだ。
「梨々、どうしたの?」
乙哉もしゃがんで、梨々香の顔を覗き込んだ。
「………」
「ん?梨々、言って?」
「………き、なの…」
「ん?」
「好きなの!!乙哉!!」
乙哉を真っ直ぐ見て言う、梨々香。
「え……」
乙哉の目が、見開かれる。
「私、乙哉が好き!!
私を、乙哉の恋人にして?」
そしてもう一度、はっきり言い放った。
「俺の恋人になってくれるの?」
「うん、なりたい!」
「うん!俺も!梨々の恋人になりたい!!」
乙哉はそのまま両足で梨々香を挟み、頬を包み込んだ。
「梨々、キス…したい…な……」