幼なじみの一途な狂愛
「ねぇ」
「ん?」
「乙哉って、何者?」
「は?
梨々、知ってんじゃん!
佐南 乙哉、28歳。
石蔵 梨々香の幼稚園の時からの幼なじみで、兄貴みたいな存在で、梨々のこと大好きで、この10年間梨々のこと、忘れられなかった男」
「そうゆうことを聞いてんじゃないよ」
「じゃあ、何?」
「こんな凄いマンションに住んでるなんて……
仕事は何してんの?」
乙哉と梨々香は、乙哉のマンション前にいた。
梨々香は、首が痛くなる程見上げていた。
「俺、会社経営してんの」
「へ!?嘘!?」
「これでもいい業績残してんだよ?」
「凄っ!!
どこまでも、立派なんだね!
…………私とは大違い!」
「梨々」
「ん?」
「それ言うのやめろよ」
「なんで?」
「ちゃんと、終わらせて来たんだろ?」
「そうだけど……」
「これからは、誠実に生きよ?
俺がまた、ずーっと傍で守るから」
頭をポンポンと撫でる、乙哉。
マンションに入る。
「凄いね。綺麗……」
大きな窓から街が見えて、キラキラ光っている。
「ねぇ、抱き締めていい?」
「うん」
後ろから梨々香を抱き締める、乙哉。
「梨々、いい匂いがする」
「そう?」
「うん。酔いそうになる」
「え?酔うの?」
「梨々に、酔いそう。
好きすぎて……ずっとまた梨々に会いたいって思ってた。
……………そしたら、ほんとに再会できた。
俺があの時……どんなに嬉しかったか知らないでしょ?」
「私も、嬉しかったよ。
不倫……してたけど、やっぱ、乙哉に再会できて嬉しかった」
「梨々……
少しずつでいいから、俺を好きになって……?
もう二度と、放さないからね……」
梨々香の肩に顔を埋めた、乙哉。
すがるように言った。
「うん……」
“私も、好きだよ”と言いたい━━━━━
でも、乙哉とはちゃんと向き合いたい。
乙哉が言ってくれたように、誠実に生きていきたい。
もう“罪悪感”を持つような生き方はしない。
乙哉への気持ちがちゃんと固まったら、今度は自分から告白しよう。
そう思い、心に誓う梨々香だった。
「ん?」
「乙哉って、何者?」
「は?
梨々、知ってんじゃん!
佐南 乙哉、28歳。
石蔵 梨々香の幼稚園の時からの幼なじみで、兄貴みたいな存在で、梨々のこと大好きで、この10年間梨々のこと、忘れられなかった男」
「そうゆうことを聞いてんじゃないよ」
「じゃあ、何?」
「こんな凄いマンションに住んでるなんて……
仕事は何してんの?」
乙哉と梨々香は、乙哉のマンション前にいた。
梨々香は、首が痛くなる程見上げていた。
「俺、会社経営してんの」
「へ!?嘘!?」
「これでもいい業績残してんだよ?」
「凄っ!!
どこまでも、立派なんだね!
…………私とは大違い!」
「梨々」
「ん?」
「それ言うのやめろよ」
「なんで?」
「ちゃんと、終わらせて来たんだろ?」
「そうだけど……」
「これからは、誠実に生きよ?
俺がまた、ずーっと傍で守るから」
頭をポンポンと撫でる、乙哉。
マンションに入る。
「凄いね。綺麗……」
大きな窓から街が見えて、キラキラ光っている。
「ねぇ、抱き締めていい?」
「うん」
後ろから梨々香を抱き締める、乙哉。
「梨々、いい匂いがする」
「そう?」
「うん。酔いそうになる」
「え?酔うの?」
「梨々に、酔いそう。
好きすぎて……ずっとまた梨々に会いたいって思ってた。
……………そしたら、ほんとに再会できた。
俺があの時……どんなに嬉しかったか知らないでしょ?」
「私も、嬉しかったよ。
不倫……してたけど、やっぱ、乙哉に再会できて嬉しかった」
「梨々……
少しずつでいいから、俺を好きになって……?
もう二度と、放さないからね……」
梨々香の肩に顔を埋めた、乙哉。
すがるように言った。
「うん……」
“私も、好きだよ”と言いたい━━━━━
でも、乙哉とはちゃんと向き合いたい。
乙哉が言ってくれたように、誠実に生きていきたい。
もう“罪悪感”を持つような生き方はしない。
乙哉への気持ちがちゃんと固まったら、今度は自分から告白しよう。
そう思い、心に誓う梨々香だった。