慶ちゃんが抱いてくれない!
危険な年初め ~楓side~
大晦日。
何故か私の家でカウントダウンパーティが開かれていた。
「明けましておめでとうー!」
メンバーは真穂と慶次君と武蔵君。
みんな今日はこのままうちに泊まる事になっている。
「はい、明けましておめでとう!もう遅いから子供達は寝なさい!慶次君と武蔵君はそこの部屋で真穂は私の部屋ね」
「子供って……0時過ぎても騒ぐのが大晦日じゃねぇの?」
「私はいつも0時前には寝る事を心がけてるの」
「そっかぁ、楓ちゃん早寝なんだね。明日朝早くから初詣行くし寝よっか」
真穂はそう言って素直に受け入れてくれる。
「真穂、兄貴いるけどこっちの部屋で寝るか?」
「えー!私は楓ちゃんの部屋って言われたよ?」
「俺が寝る布団で一緒に寝ればいいだろ」
慶次君はそう言って真穂を連れて行こうとする。
この二人クリスマスイブの夜何かしらはあったっぽいけど、一線は越えなかったようだ。
真穂の魔力なくなったらわかるし。
一線は越えてないみたいだけど……慶次君が前にも増して何かにつけて真穂に触ろうとしてるのがよくわかる。
「武蔵君いるからやだよー」
「俺だって二人がイチャイチャしてる横で寝るのやだよ」
「はー?っつーか、兄貴が南條の部屋で寝れば良くね?」
「慶次君、我が儘言わないの!真穂はこっち!慶次君ってば、とんだエロガキね!」
「んなっ!?つ、付き合ってんだし一緒に寝るくらい普通だろ!」
慶次君から真穂を引き離して男女別々の部屋に別れた。