慶ちゃんが抱いてくれない!






「…真穂は俺の女だ」

「ふわあぁ!」

「……いっぱい可愛がってやるよ」

「はあああぁ!」

「真穂…愛してるよ。一生俺の側から離れるな」

「私も愛してるっ!一生離れない!」

「結婚しよう」


武蔵君は耳元で慶ちゃんの声で囁いてくれて慶ちゃんが側にいるみたいで…もう……最高……。


「慶ちゃあん!結婚するー!一生側にいる!」

「……おい。何してんだ」


突然、武蔵君とは反対側から慶ちゃんの声が聞こえた。



「あ、慶次」

「えっ!?慶ちゃん!?本物!?」



私の目を覆っていた武蔵君の手が外されると、本物の慶ちゃんが武蔵君の後ろに立っていてムッとした顔をして立っていた。


「二人とも帰って来ないと思って来てみれば……。お前らそういう関係になってたんだな?散々俺の事好きだとか言ってたくせに」



あれ?なんか…ところどころ聞いたのかな?勘違いされてる?


すると、武蔵君は立ち上がって慶ちゃんの腕を掴んだ。
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