慶ちゃんが抱いてくれない!
「ちょっ……何吸いついてんだよ!?」
「……慶ちゃ…ごめ……意識はハッキリしてるのに…キスしたいの止まらない…」
「いいよ……気が済むまでしてろ」
「ウー……本当にごめんね……」
キスしてるところ慶ちゃんがめちゃくちゃ見て来る!恥ずかしい!
意識ハッキリしてるから治まってきてるはずなんだけど、こんなガッツいてる姿見られるなんて……お嫁に行けない……。
目をギュッと閉じながら慶ちゃんの唇以外に唇を押し当てていると、慶ちゃんは突然私の手を握った。
「…ふぁ?」
「……さっき唇にして正気に戻ったんだし、唇にすれば早く効き目切れるんじゃね?」
手を握られた事に驚いて顔を上げると、慶ちゃんはコツンと私と慶ちゃんのおデコ同士を当てた。
おデコが離れると、慶ちゃんは私の唇にチュッと一度キスをした。
そして…
目を閉じると、唇が重なった…。
私は慶ちゃんと握っている手を握り返して、もう片方の手で慶ちゃんの制服をキュッと掴んで…慶ちゃんと何度もキスをした。
そして……やっとキスしたい衝動が治まった。