慶ちゃんが抱いてくれない!



「ちょっと待て!そのキスってこの前の、魔法薬の時の話だよな?慶次にキスマークとかついてて乱れてたからもしかしてと思ったけどやっぱりそういう事あったたのか……」

「その時もだけど……今日のお昼休みにね?一緒に自販機に飲み物買いに行った時に、お財布の小銭落としちゃって拾う時にたまたま同じ小銭拾おうとしちゃって…その時顔近くて……そしたらチュって!やああぁん!! 思い出しただけでドキドキするー!」

「えっ……ふーーーん…昼休みの自販機って結構人いるよな…。慶次って人前でそういう事しちゃうタイプだったんだ……もっと理性あると思ってたんだけどお兄ちゃんショックだなぁ」



すると、南條さんは私の手を掴んだ。



「花沢さん!浮かれてたら駄目!慶次君とはまだ付き合ってないんでしょ?」

「うん……でも、私ずっと好きって言ってるしっ…その……やっぱ駄目なのかな?」

「堂々とヤりたいってせがんでるしね?二人は何だかんだ言って付き合ってるようなもんじゃん」




何度も振られてるけど……。





「そういう成り行きみたいなのは駄目!」




南條さんはビシッとそう言った。
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