慶ちゃんが抱いてくれない!
あ!慶ちゃんと二人だ!!
慶ちゃんと二人とは言っても、よく二人で登下校してるし…いつもと同じだ。
いつもの様に慶ちゃんと話しながら歩いていると、コンビニの前を通った。
「あ!ミルクまん出てる!」
いつも秋・冬限定で出るミルクまんとチョコまん。
これが大好きで出るといつも食べていた。
「食べる?」
「うんっ!慶ちゃん、チョコまんも買って半分こしよー」
私達はミルクまんとチョコまんを買って、すぐ横にある公園のベンチで食べる事にした。
「これ食べてたら、武蔵君と南條さんと合流しそうだね」
「どうだかな……」
あれ?…何か慶ちゃん元気ない?
「………なぁ。真穂」
「ん?」
「……………いや……何でもない」
「なにー?」
「……言おうと思ってた事忘れた」
「えぇ?1分前の事忘れるの!?変なの」
この前から慶ちゃんは何か言おうとして結局何も言わずに止める。