慶ちゃんが抱いてくれない!



「…明日、二人だけで話したい事あるから覚えておいて」

「ふ…え?」


「そこ二人。布団の中でいちゃついてんのわかってるぞ!」



!?



先生の対応をしていた男子が戻ってきて、小声で声を掛けられてビクッとなる。




バッ!




「おいー!そこはわかってても見て見ぬふりだろー?」

「やーん、静かにしてたのにバレちゃったぁ」




隣りの布団が捲られていた。




よかった…私達じゃなかった…。




部屋が暗いまま、みんな押し入れから出てきたり布団から出てきたりして私もそれに紛れて慶ちゃんと布団から出た。




それから先生がいないのを見計らって、私達は部屋へと戻って行った。




部屋に着くとさっき隣りの布団にいた子がみんなから付き合ってたのかとか何してたとかそんな話で盛り上がっていて、私と慶ちゃんの事はみんなすっかり忘れているみたいだった。




楓ちゃんは……もう寝てるし。




スマホを見ると楓ちゃんから「子供達の集まりに興味ないから先寝てるねZzz」と返信が来ていた。





……慶ちゃんの明日の話ってなんだろう?





二人だけでって言ってた。





さっきの事もあるし、告白してくれるのかな……?
ううん、変に期待して正式に振られちゃったら悲しいから期待しちゃダメ。




でも振られたとしても、私。もう一回慶ちゃんに告白しよう。





もう一回ちゃんと好きだって伝えよう。





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