慶ちゃんが抱いてくれない!
告白 ~真穂side~
次の日。
この日の慶ちゃんは素っ気なかった。
私も慶ちゃんと目が合うと急に恥ずかしくなってしまって……すぐに目を逸らしてしまう始末だ。
「…ねぇ、慶次君と喧嘩でもしたの?」
「してない!してないよ…?」
有名な巨大水族館の中を班ごとに1日回って、その水族館で夕飯を食べていると楓ちゃんが声を掛けてきた。
「なーんか、二人いつもと違うんだけど?」
「……あのね……今日、慶ちゃんに二人だけで話したい事があるって言われてて……私、その時に最後にもう一回告白しようと思ってて…それで緊張して…」
「あー。そういう事ね…。っていうか、特に真穂なんて告白何回もしてるのにそんなに緊張するの?」
「するよ!慶ちゃんとキスしてからは……初めてだし……ねぇ!どうやって告白したら上手くいくか占って!魔女の占い楓ちゃんの方が当たりそう!」
「私、あんまり占い得意じゃないし~。それに、占い道具なんか修学旅行に持ってきてないし。そんなの頼らなくても……」
うぅ…なんか、いつも以上に緊張する。