慶ちゃんが抱いてくれない!




「…何処か行きたいところある?」

「あ!夜の観覧車乗りたい!夜景が見れて綺麗何だって!」

「観覧車なら二人で話せるし、行くか…」

「うん…」



観覧車は結構列が出来ていた。


よく見たらカップルばっかり!


私と慶ちゃんが一緒にいる事はよくあるけれど、ここに並んでると流石に私達を見たクラスの子達がヒソヒソと話しているのがわかった。



慶ちゃん…勘違いされて嫌じゃないかな……。




順番が来て、私達は観覧車へ乗車した。




私が先に座席に座ると、後から乗ってきた慶ちゃんは私の隣りに座った。




観覧車はゆっくりと上に上がっていく。




「真穂。あのさ……はぁ…そのな?」

「ん?」



慶ちゃんが話し始めると、私はハッとした。
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