慶ちゃんが抱いてくれない!




そうだ…もし、慶ちゃんがキスのこと謝ろうとしてるんだったら私が先に告白しないと、告白しにくくなっちゃう。



「あの!私も慶ちゃんに話があって!えっと…私、慶ちゃんの事が…む!?」



すると、慶ちゃんに人差し指で唇を押さえられる。




「……ちょっと待て。俺の方の話先にされて?」

「うぅ…」



すると、慶ちゃんは唇を押さえた手を下ろして、私の手を握った。




慶ちゃんは深呼吸した。



「……あーっと……あのな?付き合っていないのに……キスとかしてごめん…」



やっぱり…その事だった。




付き合っていないのにそういう事をしない方が良かったのはわかってる。


< 63 / 132 >

この作品をシェア

pagetop