慶ちゃんが抱いてくれない!
24日。
夕方から始めるクリスマスパーティの為に、私と慶ちゃんでお料理の準備をしていた。
「慶ちゃん、みじん切りやってー」
「全く……出来るように練習しろよ。ほら、見本見せてやるから貸してみ」
慶ちゃんは玉ねぎをみじん切りにした。
慶ちゃんは料理するのが好きでよく家の食事の支度も手伝っていて手際がかなり良い。
「おぉー!慶ちゃんすごーい!」
「すごいじゃなくて、真穂もやるんだよ!ほら!同じようにやってみろよ」
慶ちゃんに包丁と玉ねぎを渡される。
「んー…こう?」
「そうそう」
慶ちゃんがやったやつに比べると細かく出来なかったけど、何とか全部切れた。
私が切ってる間に慶ちゃんはお料理を手際良く進めてくれる。
小さい頃一緒にお菓子作りした時は私の方がお姉さんみたいで、作り方とか教えてあげたりしてたんだけどなぁ。