唯くん、大丈夫？

考えなしに3人の行く手に入ってしまって、とりあえずヘラヘラしてしまう。



「なに？友達？」


金髪イケメンが紫藤ユリアに聞く。


「…」


「そう！お友達！もう、探したよ！迷子になっちゃダメでしょーう！」


何も言わない紫藤ユリアに被せて適当なことを言うと、
イケメン2人がわたしを上から下まで物色するように見て目を見合わせる。


う…なんか、いや〜な目つき。



金髪イケメンがニコッと爽やかな笑顔を浮かべて私に近寄ってくる。


「…なんだ、やっぱり待ち合わせだったんだ。じゃあ君も一緒に行こ。」


そう言ってナチュラルに手を繋いでくるので慌てて振り払う。


「い、行きません！私たち行くとこあるんで！行こう！」


困惑する紫藤ユリアのスラッと長い手を私のクリームパンみたいな手で取って、反対方向に勢いよく走ろうとする。



と、そこにまた立ちはだかる2人。


「もう！しっつこいなぁー君たち！」


思わず心の声が出てしまう私。