唯くん、大丈夫?
「唯くんが……会いたくなるからって、言ったの……?」
…どうしよう。
どうしよう。
胸が、苦しい。
泣きそう、どうしよう。
会いたい。
会いたい会いたい。
唯くんに会いたい。
美琴が泣きそうな私の顔を見て微笑む。
「かなり落ち込んでるって言ったら美琴頼んだ、とか言ってさ。まぁ言われなくても側にいたけど。」
「どうして言ってくれなかったのさ…みこっさん…」
私は半べそで美琴に訴える。
「唯に口止めされてたんだよ。テスト終わるまではって。」
「…?今回のテスト、何があるの?」
「さぁ?『唯くん』に聞いてみたら?」
美琴が苺を頬張りながら小首を傾げて笑って、
また隣のユリアちゃんから鼻血が噴き出す音が聞こえた。