唯くん、大丈夫?
「えー…あ、そっか……はー…」
眩しいのか腕で目元を隠しながら何か自己完結している。
「…唯くん、大丈夫?」
唯くんが、腕をずらして私を見た。
「…」
そのまま体を少しだけ起こして、
私の丸っこい小さい手を取った。
「…優花」
ドキン、と
心臓が跳ねる。
グーキュルルルルル…
…
い、今のは…?
「……腹減った」
唯くんは恥ずかしがる様子もなくそう言って、もう一度お腹を鳴らした。