唯くん、大丈夫?
「デ!デズニーチケット!?」


「…わーお」


素っ頓狂な声をあげる私と対照的に、棒読みの唯くん。



「え!このチケット、すごく高いよね…!?これ、ちゃんとペアだよ!」


「あの痴女、あれで一応反省してたのか」


「え、なんか、さすがに申し訳なくない?どうしよう、返す…!?」


「は?なんで?返す方が失礼だろ」


「う、確かに…」


「14日」


「へ」


「来週の土曜日。14日。行こ。」


14日…


「あっ、14日は家族で旅行に行くんだ!」




唯くんが足を止めた。




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