唯くん、大丈夫?
Jealousy
3年1組。
春。
春が来た。
校庭の端に立ち並ぶ桜たちはいっせいに咲き誇り、
柔らかい薄桃色でこれから始まる新しい生活をお祝いしてるみたいだ。
美琴と1年間共に過ごしたクラスに別れを告げ
理系と文系に分けて行われたクラス替え。
教室で1番前、1番窓際が唯くんの席。
唯くんは頬杖をつきながら数学の教科書に目を落とし、スラッと長い指で紙をめくる。
私は今、そんな唯くんの机に自分の顎を乗せ、今日も麗しい唯くんを口を半開きにして眺めている。
はぁ…
このアングル、最高。
窓から差し込む朝日が唯くんに当たって光り輝いて、唯くんの綺麗なお顔を一層引き立たせてる。
これは…
神。
神だ。
そっか。この世の神は、唯くんだったんだ。
私は唯くんを見つめたまま、そうだそうだ、と小さく頷いた。
春が来た。
校庭の端に立ち並ぶ桜たちはいっせいに咲き誇り、
柔らかい薄桃色でこれから始まる新しい生活をお祝いしてるみたいだ。
美琴と1年間共に過ごしたクラスに別れを告げ
理系と文系に分けて行われたクラス替え。
教室で1番前、1番窓際が唯くんの席。
唯くんは頬杖をつきながら数学の教科書に目を落とし、スラッと長い指で紙をめくる。
私は今、そんな唯くんの机に自分の顎を乗せ、今日も麗しい唯くんを口を半開きにして眺めている。
はぁ…
このアングル、最高。
窓から差し込む朝日が唯くんに当たって光り輝いて、唯くんの綺麗なお顔を一層引き立たせてる。
これは…
神。
神だ。
そっか。この世の神は、唯くんだったんだ。
私は唯くんを見つめたまま、そうだそうだ、と小さく頷いた。