唯くん、大丈夫?
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「唯くん!帰ろー!」
「ん」
新しいクラスでの初日が終わった。
唯くんがスクールバッグに教科書を入れ終えて立ち上がり、ニヤニヤする私の視線に気がつく。
「…フフ」
「なに」
「同じクラス、嬉しい!」
「…うん」
唯くんはスタスタと教室の外に向かって歩いていってしまう。
唯くんの無表情が、ちょっと嬉しそうに見えるのは気のせいかなぁ。
「フフ!ゆーい君っ!」
腕に抱きついてよいしょ、とはがされる。
ほんと、生きててよかったなぁ!
「おー羽根村ー」
廊下で前から来た男の子2人組が手をあげて挨拶してくれる。
「やっほー木島君、辺見君ー!」
2人はこの前まで同じクラスだったサッカー部の男の子達。
「なぁこいつ春休みに彼女できたんだってよ!今度初デートだって!」
「おい木島!いちいち言いふらすなよ!」
「えーおめでとうー!」
「辺見、超緊張してんだぜ。なんかアドバイスしてやってよ」
「初デートいいねぇ〜!アドバイスかぁ、うーん…」
ふと、視線。
振り向くと唯くんと目があった。
すると、唯くんがハッとして両手で顔を覆う。
「…唯くん?なにしてる?」
唯くんがくぐもった声で言う。
「…見ないようにしてる」
「…」
……っ!(悶)
「見て。これが正解。大正解だよ…!!」
「だめだ、羽根村は役にたたねぇ。行こう。」
「ん」
新しいクラスでの初日が終わった。
唯くんがスクールバッグに教科書を入れ終えて立ち上がり、ニヤニヤする私の視線に気がつく。
「…フフ」
「なに」
「同じクラス、嬉しい!」
「…うん」
唯くんはスタスタと教室の外に向かって歩いていってしまう。
唯くんの無表情が、ちょっと嬉しそうに見えるのは気のせいかなぁ。
「フフ!ゆーい君っ!」
腕に抱きついてよいしょ、とはがされる。
ほんと、生きててよかったなぁ!
「おー羽根村ー」
廊下で前から来た男の子2人組が手をあげて挨拶してくれる。
「やっほー木島君、辺見君ー!」
2人はこの前まで同じクラスだったサッカー部の男の子達。
「なぁこいつ春休みに彼女できたんだってよ!今度初デートだって!」
「おい木島!いちいち言いふらすなよ!」
「えーおめでとうー!」
「辺見、超緊張してんだぜ。なんかアドバイスしてやってよ」
「初デートいいねぇ〜!アドバイスかぁ、うーん…」
ふと、視線。
振り向くと唯くんと目があった。
すると、唯くんがハッとして両手で顔を覆う。
「…唯くん?なにしてる?」
唯くんがくぐもった声で言う。
「…見ないようにしてる」
「…」
……っ!(悶)
「見て。これが正解。大正解だよ…!!」
「だめだ、羽根村は役にたたねぇ。行こう。」