唯くん、大丈夫?
いきなり唯くんが立ち止まって、
私に無表情を向ける。
「ん?」
「…」
唯くんは視線を下ろして私の制服の腕についた汚れを見た。
「あ、これね〜さっき転びそうになった時にてらちんに助けてもらったらついちゃってさ〜!」
「…」
唯くんは何も言わずにまた前を向くと、道中にある人気のない小さな神社の敷地に入った。
「あれ?あれ?唯くん?」
そのまま木の影に入って振り返り、ぎゅっと私を抱きしめた。
「!」
突然のハグに、心拍数が一気に跳ね上がる。
唯くんは私の背中に回した腕に少し力を込めて、耳元で切なげな声を出した。
「…絶対帰ってきて」
「…え?」
「どっか行っても、ちゃんと帰ってきて」
「う…うん…?」
いまいち何のことか分からず困惑する私に、
唯くんは腕の力を緩めて少し不機嫌そうな顔を向ける。
「途中で迷子になるなよ」
「あーわたし方向音痴だからなーあはは」
よくわからないなりに適当に話を合わせてみると、唯くんが顔をしかめた。
私に無表情を向ける。
「ん?」
「…」
唯くんは視線を下ろして私の制服の腕についた汚れを見た。
「あ、これね〜さっき転びそうになった時にてらちんに助けてもらったらついちゃってさ〜!」
「…」
唯くんは何も言わずにまた前を向くと、道中にある人気のない小さな神社の敷地に入った。
「あれ?あれ?唯くん?」
そのまま木の影に入って振り返り、ぎゅっと私を抱きしめた。
「!」
突然のハグに、心拍数が一気に跳ね上がる。
唯くんは私の背中に回した腕に少し力を込めて、耳元で切なげな声を出した。
「…絶対帰ってきて」
「…え?」
「どっか行っても、ちゃんと帰ってきて」
「う…うん…?」
いまいち何のことか分からず困惑する私に、
唯くんは腕の力を緩めて少し不機嫌そうな顔を向ける。
「途中で迷子になるなよ」
「あーわたし方向音痴だからなーあはは」
よくわからないなりに適当に話を合わせてみると、唯くんが顔をしかめた。