唯くん、大丈夫?
「う…うぅ……」



私は知ってる。


泣こうがわめこうが、一度こうなったら唯くんは絶対にひかない。





「はよ」



「…」





相変わらずかっこよすぎる無表情で手招きする唯くんに観念して、おずおずと近づいて息を飲んだ。





「い…いきます…」





覚悟を決めて唯くんを見上げると、唯くんが意地悪く笑って「はい」と力の抜けた返事をよこす。



色気がムンムン漂う唯くんの胸元に目をチカチカさせながら、私はその滑らかな肌にそっと唇をつけた。







ちぅ…







「……んっ」


「!!」







唯くんの、『んっ』







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