唯くん、大丈夫?
ヴヴッ、ヴヴッ、ヴヴッ、ヴヴッ…



「「…」」



スマホがまた振動している。

今度は着信ではなく、メッセージだ。


『何してんの』

『今どこ?』

『電話出て』

『事務所に問い合わせが殺到してる』

『とにかく事務所に来い』

『てか今すぐ来い』

『でないと、やるぞ?』


続々と届く、白井さんという人からのメッセージ。

な、何を『やる』んだろう…?


「…唯くん…?もしかして、大変なことになってるんじゃ…?」

「…」


唯くんは少し考えてから、ようやくスマホを拾って操作し、私に背中を向けて耳にあてた。
< 451 / 456 >

この作品をシェア

pagetop