今日から君の専属マネージャー
報告書2.初仕事
吉田さんから預かったスケジュールを確認したところ、明日は9時から雑誌の撮影が入っているようだ。
病院を出る前に、涼ちゃんと吉田さんの病室で明日のことを打ち合わせした。
明日の動き、待ち合わせ場所、待ち合わせ時間。
吉田さんが時々アドバイスをくれながら確認していったけど、動きを確認するだけで精いっぱいだ。
一日の動きが多いうえに複雑で、頭に入りきらない。
資料を読んでいるそばから、もう次の仕事の話が出てくる。
資料に書かれている文字も聞いたことのない言葉ばかりで、何のことだかさっぱりわからない。
吉田さんは「メモしたらいいよ」と言うけれど、私の速記力のなさと字の汚さを露呈させるだけだった。