今日から君の専属マネージャー
今までだって遅刻は何度も繰り返してきた。
失敗だってたくさんしてきた。
私は何もできないと思っていた。
今まではそれでよかったのかもしれない。
__「もうまた美鈴は……、しょうがないなあ」
そう言って甘やかしてくれる両親がいた。
すぐに許してくれる友達がいた。
呆れるだけの先生がいた。
だけど、今は違う。
そう言って私を庇ってくれる大人は、あの場にはいない。
呆れて笑ってくれる友達もいない。
あそこにいたのは、私の知らない、そして私のことを知らない、大人ばかり。
吉田さんのお説教が始まってひしひしと感じる、自分の失敗の大きさ。
私の計り知れないところで、今、迷惑の輪が広がっている。
自分の失敗の大きさを、こんなに肌で感じることは初めてだ。
社会の厳しさ以前に、自分の愚かさを身にしみて感じた。
いや、前からそれは感じてたけど、こんなに落ち込むのは初めてだ。