今日から君の専属マネージャー
ようやく落ち着いて二人でまともに話せたのは、家に帰ってごはんやお風呂を済ませた後の打ち合わせの時間だった。
「今日はなんだかどっと疲れたね。精神的に」
涼ちゃんに髪を乾かしてもらった後、私はそのままリビングのテーブルに頬を付けて突っ伏した。
冷房でひんやりとしたテーブルが心地よい。
疲れているのでこのまま眠れそうだった。
目を閉じてその冷たさを感じていると、涼ちゃんの声が降ってくる。
「ごめん、俺が昨日、遅くまで勉強付き合わせたから」
その申し訳なさそうな声に、私はがばっと体を起こした。
「謝ることないよ。
涼ちゃんも大変なのに、私のために一生懸命勉強教えてくれて。
私も、課題進んで助かったし」
「そっか。ならいいけど……
まさか、この歳で知恵熱が出るなんて思わなかったから」
「……知恵熱?」
「ほら、赤ちゃんって頭使いすぎると熱出すじゃん。
美鈴も慣れない勉強を急にして、熱出たんだとしたら、俺のせいだし。
しかも鼻血まで」
__慣れないって……。