イジワルな君に、ラブレターを。


そして翌朝。


「ふぁあ」

「ふはっ。若葉、でっけーあくび。眠いのかよ?」

「うん」


寝不足で、何だか頭がぼーっとする。


昨日は、純太へのラブレターを書いてはまた書き直しての繰り返しで。

気づいたら、深夜の2時を過ぎていた。


「ふああ」


今日、何度目のあくびだろうか。

教室の自分の席に座りながら、私はうとうとする。


「なぁ、若葉。そんなに眠いのなら、眠気覚ましに新発売のお菓子やろうか?」

「えっ、お菓子!?」


純太のお菓子という言葉につられ、私が手のひらを差し出すと。

純太はタブレットケースを傾け、私の手のひらに3粒落とした。


「ありがとう」


純太にお礼を言い、私はタブレットを口に含む。しばらくそれを、口の中で転がしていると。


「んっ!? うわっ……ごほごほっ!」


やばい。何これ、めちゃくちゃ辛い!



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