イジワルな君に、ラブレターを。
*3*


それから純太と私は、気まずさからお互い口をきかなくなった。


毎朝の純太からの電話もかかってこなくなり、登下校も別々にするようになった。


ひとりで歩く通学路って、こんなにも寂しいものなのか。


私の隣には、いつも純太がいてくれたから。


なんだかぽっかりと、心に穴があいたような感覚だ。


他の人に話したら、あんなことくらいでケンカして……って呆れられるかもしれない。


『言いすぎた。ごめん』って、私から謝ればきっと仲直りできるのに。


素直になれない私は、『純太だって悪いんだから、向こうが先に謝れば良いんだ』と思ってしまう。


なぜか、しょうもない意地を張ってしまう。


もうすぐ高校生になるのだというのに。


私は、まだまだ子どもだなぁ。


自分で自分が……情けない。


< 27 / 41 >

この作品をシェア

pagetop