イジワルな君に、ラブレターを。
*3*
それから純太と私は、気まずさからお互い口をきかなくなった。
毎朝の純太からの電話もかかってこなくなり、登下校も別々にするようになった。
ひとりで歩く通学路って、こんなにも寂しいものなのか。
私の隣には、いつも純太がいてくれたから。
なんだかぽっかりと、心に穴があいたような感覚だ。
他の人に話したら、あんなことくらいでケンカして……って呆れられるかもしれない。
『言いすぎた。ごめん』って、私から謝ればきっと仲直りできるのに。
素直になれない私は、『純太だって悪いんだから、向こうが先に謝れば良いんだ』と思ってしまう。
なぜか、しょうもない意地を張ってしまう。
もうすぐ高校生になるのだというのに。
私は、まだまだ子どもだなぁ。
自分で自分が……情けない。