ずっと探していた人は
「滝川さん」
休み時間になり、次の授業の準備をしていたところ、スマートフォンを片手にタタタと大橋くんが席までやってきた。
「大橋くん、お疲れ様」
メッセージありがとう、というと、こちらこそ、と大橋くんは頭を下げる。
「今日から、英単語、紙に書きながら、頑張って覚えてみる」
「うん! 頑張ってみて。英語の成績を伸ばすには、まずは英単語を覚えないとどうにもならないから」
「次にクイズするときは、きちんといっぱい答えるから!」
少し大げさなぐらい意気込む大橋くんに思わず私が笑うと、大橋くんもつられたように笑った。
「あ、あと、授業は頑張って起きようね!!」
手を振りながら自分の席に戻っていく大橋くんの背中に呼びかける。
すると大橋くんは白い頬をパッと赤色に染めた。
「が、頑張り、ます!!」
ガッツポーズをする大橋くん。
けれどどこか頼りなくて、小さくなっていく大橋くんの背中を見ながら、苦笑してしまった。
休み時間になり、次の授業の準備をしていたところ、スマートフォンを片手にタタタと大橋くんが席までやってきた。
「大橋くん、お疲れ様」
メッセージありがとう、というと、こちらこそ、と大橋くんは頭を下げる。
「今日から、英単語、紙に書きながら、頑張って覚えてみる」
「うん! 頑張ってみて。英語の成績を伸ばすには、まずは英単語を覚えないとどうにもならないから」
「次にクイズするときは、きちんといっぱい答えるから!」
少し大げさなぐらい意気込む大橋くんに思わず私が笑うと、大橋くんもつられたように笑った。
「あ、あと、授業は頑張って起きようね!!」
手を振りながら自分の席に戻っていく大橋くんの背中に呼びかける。
すると大橋くんは白い頬をパッと赤色に染めた。
「が、頑張り、ます!!」
ガッツポーズをする大橋くん。
けれどどこか頼りなくて、小さくなっていく大橋くんの背中を見ながら、苦笑してしまった。