ずっと探していた人は
「告白、されてんだろ?」
むしゃむしゃパンを食べながら徹が尋ねる。
「迷ってる」
少しの沈黙の後、大橋くんは絞り出すように声を出した。
「かーれんっ」
小さな大橋くんの声にかぶせるかのように、声が教室中に響き渡る。
「涼くん」
私はお箸をお弁当の上において、入り口へ向かう。
「今日、仕事お休みだったっけ?」
「うん、お休みだって昨日言ったよ?」
いつも通りの爽やかな笑顔で、涼くんが言う。
「はい、これ」
「なに?」
小さな紙包みを開けると、かわいいリップクリームが入っていた。
「これ! どこにも売っていなかったのに!」
むしゃむしゃパンを食べながら徹が尋ねる。
「迷ってる」
少しの沈黙の後、大橋くんは絞り出すように声を出した。
「かーれんっ」
小さな大橋くんの声にかぶせるかのように、声が教室中に響き渡る。
「涼くん」
私はお箸をお弁当の上において、入り口へ向かう。
「今日、仕事お休みだったっけ?」
「うん、お休みだって昨日言ったよ?」
いつも通りの爽やかな笑顔で、涼くんが言う。
「はい、これ」
「なに?」
小さな紙包みを開けると、かわいいリップクリームが入っていた。
「これ! どこにも売っていなかったのに!」