ずっと探していた人は
「ええっ!!」
「まじ?!」
「48?!」
「うそでしょ?!」

【48点でした】

いつも通りシンプルなメッセージがグループトークに表示された瞬間、授業中にもかかわらず私たち4人は思わず声を上げた。

「おい、何だ、静かにしろ」

チョークを持った先生が振り向くと同時に、声を上げたのが自分だと知られないように、思わず下を向いて顔を隠す。

48点?大橋くんが?

【大橋~、冗談は無しだぞ!!】

1番に返事をしたのは徹だった。

【そーそー!! 本当は何点?】

【大橋、さすがに俺以上の点数を書くと、ウソってバレるぞ】

由夢と中川くんの失礼なメッセージを流し読み、私も打ち込む。

【本当に48点……?】

このメッセージを送る私も相当失礼だとは思うけれど、どうしても48点は冗談としか思えない。

けれど、メッセージを送った直後、開いていたグループトークに、1枚の写真が送られてきて。

そこには、大橋直人、とお世辞にも綺麗だとは言えない字で名前が書かれていてー……隣には赤色で48と書かれていた。


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