ずっと探していた人は
「涼くん」
私を教室まで送ってくれた後、自分の教室に向かおうとする涼くんを私は呼んだ。
“ずっと待っていたんだよ”
“本当は寂しかったんだよ”
“たまにはまた電話してね”
伝えたいことがたくさんある。
けれど、きっと、この言葉1つで充分だ。
この言葉で、きっと涼くんには、伝わる。
「私、涼くんのこと、好きだよ」
時には寂しいけれど。
時には求めることを諦めそうにもなるけれど。
きっとずっと待っていることができるのは、それでも涼くんが好きだから。
好きだから、ずっと待ってる。
私の言葉に涼くんは少しだけ驚いて目を見開き、それから完璧な笑顔で言う。
「俺もだよ」
涼くんは私の元に戻って、手をぎゅっと握ってくれる。
「今までも、これからも、ずっと加恋だけだ」
「うん」
うなずく私に、涼くんは約束だよ、と言った。
「ずっと俺だけを、見ていて」
「うん」
廊下に差し込む朝日が私たち照らす。
私たちの間に差し込んだその光は、まるで久しぶりに会った私たちを祝うかのように、明るく優しく、私たちを包み込んだ。
私を教室まで送ってくれた後、自分の教室に向かおうとする涼くんを私は呼んだ。
“ずっと待っていたんだよ”
“本当は寂しかったんだよ”
“たまにはまた電話してね”
伝えたいことがたくさんある。
けれど、きっと、この言葉1つで充分だ。
この言葉で、きっと涼くんには、伝わる。
「私、涼くんのこと、好きだよ」
時には寂しいけれど。
時には求めることを諦めそうにもなるけれど。
きっとずっと待っていることができるのは、それでも涼くんが好きだから。
好きだから、ずっと待ってる。
私の言葉に涼くんは少しだけ驚いて目を見開き、それから完璧な笑顔で言う。
「俺もだよ」
涼くんは私の元に戻って、手をぎゅっと握ってくれる。
「今までも、これからも、ずっと加恋だけだ」
「うん」
うなずく私に、涼くんは約束だよ、と言った。
「ずっと俺だけを、見ていて」
「うん」
廊下に差し込む朝日が私たち照らす。
私たちの間に差し込んだその光は、まるで久しぶりに会った私たちを祝うかのように、明るく優しく、私たちを包み込んだ。