青に染まる
とある朝の昇降口。自分の下駄箱を見て呆然とする。差出人は一年と書いてある。年下だ。
西園秋弥というのはおそらく「にしぞのしゅうや」と読み、十中八九男の名前だろう。
しかも便箋である。ラブレターのようなあからさまなデザインはしていないが、男が使うにしては少し洒落た四葉のクローバーの柄があしらわれている。
内容はこうだ。
「汀相楽様
お噂はかねがねお伺い申し上げておりました。
ぼくは緑化委員の者です。
委員でもないのに貴方様が花壇のお世話をする姿に憧れておりました。
よろしければ今日の放課後、ちょうどぼくの当番ですのでご教示いただけませんでしょうか?
一年三組 西園秋弥」
春子さんの仕込みだろうか。
西園秋弥というのはおそらく「にしぞのしゅうや」と読み、十中八九男の名前だろう。
しかも便箋である。ラブレターのようなあからさまなデザインはしていないが、男が使うにしては少し洒落た四葉のクローバーの柄があしらわれている。
内容はこうだ。
「汀相楽様
お噂はかねがねお伺い申し上げておりました。
ぼくは緑化委員の者です。
委員でもないのに貴方様が花壇のお世話をする姿に憧れておりました。
よろしければ今日の放課後、ちょうどぼくの当番ですのでご教示いただけませんでしょうか?
一年三組 西園秋弥」
春子さんの仕込みだろうか。